猫トイレと猫砂の選び方|種類ごとの違いとおすすめの考え方【QOL南大阪保護猫シェルター】

猫トイレと猫砂の選び方|種類ごとの違いとおすすめの考え方
猫は野生では、土や砂の上でウンチやおしっこをする習性があります。そのため、室内で猫を飼う場合は、猫砂を入れたトイレを用意する必要があります。
ここでは、猫用トイレの種類と、猫砂の選び方について詳しくお伝えします。
なお、猫によってはトイレや猫砂に強い好みがあります。特に子猫や、保護されたばかりの猫の場合は、それまで使っていたトイレの形や猫砂に近いものから始めたほうが失敗しにくいこともあります。
また、猫砂やトイレの種類を急に変えると、粗相の原因になることもありますので、変更は慎重に行ってください。
トイレの種類
システムトイレ

これは、猫砂が固まらないタイプのものを使うトイレです。
ウンチは猫砂の上にしたものを回収し、おしっこは猫砂の下にあるトイレシートで受け止める形になります。
QOL南大阪保護猫シェルターでは、システムトイレを推奨しています。 その理由は、ウンチとおしっこの管理がしやすいからです。
ウンチの固さから下痢かどうかを確認しやすく、おしっこの量や色から血尿の有無なども見やすいため、健康管理が最もしやすいタイプだと考えています。
特に、下痢、血尿、便秘、尿量の増減といった変化は、猫の体調不良に早く気付くためにとても大切です。その意味でも、糞尿の状態を観察しやすいことは大きなメリットです。
猫砂は主に、木製ペレットかシリカゲルを使用します。
オープンタイプ

これは、水分がかかると猫砂が固まるタイプのトイレです。
猫砂の種類によっては、トイレに流せるものもあります。
糞尿の掃除がしやすく、ランニングコストがあまりかからないため、一番人気のあるタイプです。ただし、ウンチもおしっこも砂でまみれて固まるため、下痢かどうか、血尿が出ていないかなどが非常にわかりにくく、糞尿からの健康管理がしにくいという面があります。
また、猫によっては砂の感触を好みやすく、特に本物の土や砂に近い感覚を好む子には向いている場合があります。
ドーム・カバー付きタイプ

猫はトイレの前後に、前足で猫砂をカキカキする習性があります。猫によっては、トイレのたびにかなりの量の猫砂が外へ飛び散り、掃除が大変になることがあります。
そのため、猫砂の飛び散りを大きく防止する目的で、ドームやカバーが付いたタイプのトイレもあります。
これは、システムトイレにもオープンタイプにもあります。
ただし、猫によっては閉鎖的な空間を好まないこともありますので、飛び散り防止と猫の好みの両方を見ながら選ぶことが大切です。
上から入るタイプ

上記のドーム・カバー付きタイプと目的は同じで、猫砂の飛び散りを最大限防ぐためのトイレです。
猫は上部に空いた穴から出入りします。
飛び散り防止効果は非常に高いですが、猫によっては、これがトイレであると認識してもらうまでに少し時間がかかることがあります。そのため、最初は何度か猫を誘導してあげる必要があります。
高齢猫や足腰に不安のある猫には向かない場合もありますので、その点も考慮が必要です。
自動トイレ

最近よく見かけるようになったタイプです。
猫がトイレをするとセンサーが働き、自動で掃除してくれるものです。Wi-Fiで遠隔操作できる機種もあります。
常にきれいな状態を保ちやすく、飼い主さんのトイレ掃除の負担を減らしてくれそうに見える商品です。
ただし、メンテナンスが意外と大変な場合もあり、逆に掃除が面倒になることもあります。 また、価格も比較的高めですので、その点は事前に理解しておく必要があります。
さらに、猫によっては作動音や動きそのものを怖がることもありますので、導入前に性格を見極めることも大切です。
猫砂マット

猫砂の飛び散りを防止できても、足に付いた猫砂がトイレ周りに散らばることはよくあります。
そのため、トイレの出入り口付近に猫砂マットを敷く方法があります。
このタイプのマットは、足に付いてきた猫砂を落とし、中が袋状になっているため、あとで中にたまった猫砂をまとめて捨てることができる便利な商品です。
トイレの数について
トイレの数は、猫の頭数プラス1個が理想と言われることが多いです。
たとえば1匹飼いなら2個、2匹飼いなら3個あると安心です。
もちろん住環境によって難しい場合もありますが、トイレの数が少ないと、我慢したり、別の場所で粗相したりする原因になることがあります。特に多頭飼育では、相性や縄張り意識の問題もありますので、トイレ数はとても大切です。
猫砂の種類
木製ペレット

木くずを圧縮したもので、基本的には水分がかかると粉状に崩れます。
多く購入する場合は、シリカゲルよりランニングコストが安いことが多いです。
ほとんどはシステムトイレ用の崩れるタイプですが、中には固まるタイプもありますので、購入前に注意してください。
木のにおいがするため、飼い主さんによっては清潔感を感じやすい一方で、猫によって好みが分かれることもあります。
シリカゲル

食品の乾燥剤や、タンス用の除湿剤としても知られている素材です。
水分をよく吸いますが、おしっこをすべて受け止めるというよりは、主にシステムトイレで使われる猫砂です。
便の状態がきれいで、1匹飼いの場合は、木製ペレットよりランニングコストが安くなることもあります。
粒が大きいものはシステムトイレ向き、粒が非常に小さいものはオープンタイプ向きと考えていただいて大丈夫です。
鉱物(ベントナイト)

これは固まる猫砂です。
本物の砂や土の感触に最も近く、平均的に値段も安めで、猫に好まれやすい猫砂かもしれません。ただし、デメリットも大きいです。
非常に重いため、汚れた砂を多くゴミ袋に入れると、重すぎて袋が破れることもあります。また、購入時の持ち運びも大変です。
さらに、重いため絶対にトイレには流せません。
QOL南大阪保護猫シェルターでは、この理由から使用していません。
紙

紙製の猫砂は、基本的に固まるタイプです。
多くの場合、固まった猫砂をトイレに流すことができます。
非常に軽いため、購入時や交換時の持ち運びが楽です。ただし、軽すぎる分、猫砂の飛び散りは多くなりやすいです。
なお、ごく少数ですが、システムトイレで使える固まらないタイプもありますので、購入前に確認してください。
おからなど植物系

これも固まる猫砂です。
おからを中心に、キャッサバ、えんどう豆などを使った商品があります。
多くの場合、固まった猫砂をトイレに流すことができます。重さは、鉱物系と紙系の中間くらいです。
「食べても安心」とされることがありますが、本当に安心かどうかについては、慎重に考えたほうがよいと思います。
においの感じ方や固まり方にも商品差がありますので、実際には使いながら相性を見ていく必要があります。
猫砂の原料ごとの違い
| 種類 | 主な原料 | 水分は吸う? | 固まる? | 崩れる? | システムトイレで使える? | オープンタイプで使える? | 値段の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 鉱物系 | ベントナイト | 〇 | ◎ | △ | × | ◎ | 安い | おしっこでしっかり固まりやすい |
| 紙系 | 再生紙など | 〇 | △〜〇 | △ | △ ※商品による | 〇 | やや安い〜普通 | 商品によって固まるものと固まりにくいものがある |
| おから系 | おから | 〇 | △〜〇 | △ | ×〜△ ※一部例外あり | 〇 | 普通 | 軽めで扱いやすいが湿気に弱いことがある |
| 木製ペレット系 | 木材・おがくず | △ | × | ◎ | ◎ | △ ※固まるタイプのみ | 安い〜普通 | 水分で崩れて粉状になるタイプが多い |
| シリカゲル系 | シリカゲル | ◎ | × | × | ◎ | △ ※粒が細かいものは可 | 普通〜やや高い | 水分を強く吸うが、基本は固まらない |
※価格帯は商品容量や購入量によって変わりますが、一般的な目安としてご覧ください。
猫砂を変える時の注意点
猫砂は、急に別の種類へ切り替えると、猫が嫌がってトイレを使わなくなることがあります。
そのため、今使っている猫砂から別の猫砂へ変える場合は、少しずつ混ぜながら移行するほうが安全です。
特に、
・鉱物系から木製ペレット
・オープンタイプからシステムトイレ
・開放型から上から入るタイプ
などの変更は、猫にとってかなり大きな変化になることがあります。
猫がトイレを我慢したり、粗相をしたりしないよう、慎重に進めてください。
最後に
猫によって好みは違いますし、飼い主さんによっても掃除のしやすさの基準は異なります。そのため、絶対的にこれがベストという商品はありません。
最初から完璧を目指すのではなく、試行錯誤を繰り返すつもりで、最初のトイレや猫砂を選んでいただくのがよいと思います。
また、猫がきちんと使ってくれるかと同じくらい、糞尿の状態を観察しやすいかどうかも大切です。猫は体調不良を隠しやすい動物ですので、毎日のトイレ管理は健康管理そのものにつながります。


