保護猫を迎えるメリットと注意点|里親になる前に知っておきたいこと

保護猫を迎えるメリットと注意点|里親になる前に知っておきたいこと

保護猫を迎えるメリットと注意点

猫を家族に迎えたいと考えた時、保護猫を迎えるという選択肢があります。

保護猫とは、さまざまな事情で保護され、新しい家族を探している猫たちのことです。

野良猫として外で暮らしていた子、飼い主さんの事情で飼えなくなった子、多頭飼育の現場から保護された子、子猫の時期に保護された子など、背景はそれぞれ違います。

保護猫を迎えることには、命をつなぐ大きな意味があります。

一方で、保護猫だからこそ、事前に理解しておきたいこともあります。

ここでは、保護猫を迎えるメリットと、迎える前に知っておきたい注意点を分かりやすくまとめます。

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保護猫を迎える一番の意味は、命をつなぐこと

保護猫を迎える大きな意味は、行き場を失った猫に、新しい暮らしの場所を作ってあげられることです。

保護された猫たちは、それぞれ何らかの理由で元の環境に戻れなかったり、外で暮らし続けることが難しかったりします。

そのような猫を家族として迎えることは、その子のこれからの時間を大きく変えることになります。

保護猫を迎えることは、単に猫を飼うということだけではありません。

一匹の猫に、安心して眠れる場所、ごはんを食べられる場所、病気になった時に見てもらえる環境を用意することでもあります。

それは、猫にとってとても大きな救いになります。


保護猫は性格を見て迎えやすいことがあります

保護猫を迎えるメリットのひとつに、その子の性格や様子をある程度知ったうえで迎えられることがあります。

保護団体やシェルターでは、日々のお世話の中で、猫の性格や行動を見ています。

人が好きな子、少し怖がりな子、抱っこが苦手な子、遊び好きな子、静かに過ごすのが好きな子など、猫によって個性はさまざまです。

子猫の場合は成長とともに性格が変わることもありますが、成猫の場合はある程度性格が分かりやすいことがあります。

そのため、ご家庭の生活スタイルや家族構成に合いそうな子を相談しながら考えやすいという良さがあります。

特に初めて猫を迎える方にとっては、性格を聞いたうえで迎えられることは安心材料になります。


子猫だけでなく成猫にも良さがあります

猫を迎える時、子猫を希望される方は多いです。

子猫には、成長を見守れるかわいさがあります。

一方で、成猫にもたくさんの良さがあります。

成猫は体格や性格がある程度分かっているため、暮らし始めた後のイメージがしやすいことがあります。

また、子猫ほど手がかからず、落ち着いた生活に合いやすい子もいます。

日中のお留守番があるご家庭や、静かに猫と暮らしたい方には、成猫が向いている場合もあります。

「子猫でないと懐かない」と思われることもありますが、成猫でも時間をかければしっかり信頼関係を作れる子はたくさんいます。

年齢だけで決めず、その子の性格やご家庭との相性を見ることが大切です。


医療や不妊手術が済んでいる場合があります

保護猫の場合、譲渡前に基本的な医療を受けていることがあります。

たとえば、ノミダニ駆除、便検査、ウイルス検査、ワクチン、不妊手術などです。

もちろん、すべての猫が同じ医療を済ませているわけではなく、保護された時期や月齢、体調によって内容は変わります。

それでも、譲渡前に健康状態を確認し、必要な医療を受けたうえで迎えられることは大きな安心につながります。

また、不妊手術が済んでいる猫では、望まない繁殖や発情、スプレー行動などの心配を減らしやすくなります。

迎える前には、その子がどのような医療を受けているのか、今後必要なケアはあるのかを確認しておきましょう。

猫の不妊手術・避妊去勢手術についてはこちら


保護猫にはそれぞれ背景があります

保護猫には、それぞれ保護されるまでの背景があります。

外で暮らしていた子、怖い経験をした子、人との関わりが少なかった子、多頭環境にいた子、飼い主さんとの別れを経験した子など、状況はさまざまです。

そのため、迎えた初日からすぐに甘えてくる子ばかりではありません。

隠れる、固まる、ごはんを食べない、トイレをしない、人を避けるなどの様子が見られることもあります。

これは性格が悪いという意味ではなく、新しい環境に強い緊張を感じている状態です。

保護猫を迎える時は、その子の過去をすべて知ることはできなくても、これから安心できる時間を一緒に作っていく気持ちが大切です。


慣れるまで時間がかかることがあります

保護猫を迎えた時、慣れるまでの時間は猫によって大きく違います。

数時間で落ち着く子もいれば、数日、数週間、場合によっては数ヶ月かかる子もいます。

特に怖がりな猫や、人との距離がまだ近くない猫は、すぐに抱っこやなでなでを受け入れられないことがあります。

大切なのは、早く慣れさせようと無理に近づかないことです。

猫が自分から出てくるまで待つ、無理に触らない、静かな環境を作る、ケージや隠れ場所を用意するなど、猫のペースを尊重しましょう。

最初の接し方を間違えないことが、その後の信頼関係につながります。

猫を迎えた当日からの接し方はこちら


先住猫がいる場合は相性を慎重に考えましょう

すでに猫と暮らしているご家庭では、先住猫との相性を慎重に考える必要があります。

猫は本来、群れで暮らすことを前提とした動物ではなく、自分の縄張りを大切にする動物です。

そのため、人間が「友達になってほしい」と思っても、猫同士がすぐに仲良くなれるとは限りません。

新しい猫を迎える時は、いきなり対面させず、ケージや別室を使って少しずつ慣らしていくことが大切です。

威嚇があるからといってすぐに失敗ではありませんが、強い攻撃や食欲低下、トイレの失敗などがある場合は慎重に進めましょう。

先住猫の安心を守ることも、新しく迎える猫と同じくらい大切です。

先住猫がいる場合の猫同士の相性についてはこちら

先住猫がいる場合の迎え方はこちら


里親審査や譲渡条件には理由があります

保護猫を迎える時には、里親審査や譲渡条件があります。

これを厳しい、面倒だと感じる方もおられるかもしれません。

しかし、保護猫は一度つらい経験や環境の変化を経験している子も多く、再び不安定な状況に戻さないために、確認が必要です。

完全室内飼いができるか、脱走対策ができるか、家族全員が同意しているか、医療費や日々のお世話を続けられるかなどは、猫の一生に関わる大切な確認です。

里親審査は、猫を渡さないためのものではなく、猫と里親さんの暮らしを守るためのものです。

保護猫を迎える前には、譲渡条件の意味も理解しておくと安心です。

里親審査はなぜ必要なの?はこちら

里親審査基準はこちら


完全室内飼いと脱走対策は必須です

保護猫を迎えた後は、完全室内飼いと脱走対策がとても大切です。

外には、交通事故、感染症、ケンカ、迷子、虐待、繁殖など、多くの危険があります。

「少しだけ外に出す」「家の前だけだから大丈夫」と思っていても、猫は驚いた拍子に遠くへ行ってしまうことがあります。

特に迎えたばかりの猫は、まだその家を自分の居場所だと理解していないため、脱走すると戻ってこられない危険があります。

玄関、窓、網戸、ベランダ、勝手口などは、迎える前に確認しておきましょう。

保護猫を安全に守るためには、外へ出さない環境作りが欠かせません。

完全室内飼いと脱走対策についてはこちら


医療費や日々の費用も考えておきましょう

保護猫を迎える時は、譲渡時の費用だけでなく、迎えた後にかかる費用も考えておく必要があります。

毎日のフード代、猫砂代、ワクチン、健康診断、病気やケガの治療費など、猫との暮らしには継続的な費用がかかります。

若くて元気な時は大きな医療費がかからなくても、年齢を重ねると腎臓病、歯の病気、甲状腺の病気など、治療や通院が必要になることがあります。

猫は長生きする動物です。

15年、20年近く一緒に暮らす可能性もあります。

かわいいから迎えるだけでなく、長い時間を支えられるかを考えておくことが大切です。

猫の保険についてはこちら


トライアル期間を大切にしましょう

保護猫の譲渡では、正式譲渡の前にトライアル期間を設けることがあります。

トライアルは、猫と人の相性、生活環境、先住猫との関係を確認する大切な期間です。

猫がすぐに慣れないから失敗というわけではありません。

ごはんを食べているか、トイレを使えているか、極端に怯えていないか、家族全員が無理なく世話できているかを見ていきます。

先住猫がいる場合は、猫同士に大きなストレスが出ていないかも大切です。

困ったことがあれば、自己判断で進めず、譲渡元に相談しましょう。

トライアル期間は、猫と里親さんの両方を守るための大切な時間です。

里親になるまでの流れはこちら


保護猫を迎える前に家族で話し合うこと

保護猫を迎える前には、家族全員で話し合っておくことが大切です。

誰がお世話をするのか、医療費をどう考えるのか、旅行や入院の時はどうするのか、引っ越しがあった時も飼い続けられるのかなど、現実的な確認が必要です。

猫は物ではなく、命ある家族です。

一時的な気持ちだけで迎えると、後から猫にも人にも負担がかかってしまいます。

猫が高齢になった時、病気になった時、介護が必要になった時のことも、最初から少し考えておきましょう。

家族全員が同じ気持ちで迎えられることは、保護猫にとって大きな安心につながります。

猫を迎える前の心構えはこちら


保護猫を迎えることは特別なことではありません

保護猫を迎えることは、決して特別な人だけがすることではありません。

猫を家族として迎え、毎日ごはんを用意し、体調を見守り、安心して眠れる場所を作る。

その積み重ねが、保護猫にとって大きな幸せになります。

ただし、保護猫だからかわいそう、保護猫だから何でも受け入れなければいけない、ということでもありません。

猫にも人にも相性があります。

その子の性格や必要なケアを理解し、ご家庭で無理なく続けられるかを考えることが大切です。

保護猫を迎えることは、猫に新しい暮らしを作ると同時に、人にとっても大切な出会いになることがあります。


まとめ

保護猫を迎えることには、行き場を失った猫の命をつなぎ、新しい安心できる暮らしを作るという大きな意味があります。

性格を見て迎えやすいこと、成猫を選べること、基本的な医療が済んでいる場合があることも、保護猫を迎えるメリットです。

一方で、保護猫にはそれぞれの背景があり、慣れるまで時間がかかることもあります。

先住猫との相性、完全室内飼い、脱走対策、医療費、家族の同意、トライアル期間なども、事前にしっかり考えておくことが大切です。

保護猫を迎えることは、かわいそうな猫を助けるというだけでなく、その子とこれからの時間を一緒に作っていくことです。

猫にも人にも無理のない形で、安心して暮らせるご縁を見つけていきましょう。


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