子猫を拾ったらどうしたらいい?|見つけた時の確認と保護前後の対応

子猫を拾ったらどうしたらいい?|見つけた時の確認と保護前後の対応
道端や物置、庭先、駐車場などで小さな子猫を見つけると、「すぐに助けなければ」と焦ってしまう方は多いと思います。
もちろん、子猫の命を守るために早急な対応が必要な場合もあります。
しかし、子猫を見つけた時に一番大切なのは、すぐに連れて帰る前に、母猫が近くにいないかを確認することです。
子猫は母猫の母乳、体温、世話がとても重要です。人が良かれと思って子猫だけを連れて帰ってしまうことで、本来なら母猫が育てられた子猫を引き離してしまう場合もあります。
このページでは、突然子猫を見つけた時に、まず確認したいこと、保護が必要なサイン、保護した後の基本対応についてまとめます。

まずは母猫が近くにいないか確認してください
子猫を見つけた時、最初に確認したいのは母猫の存在です。
母猫は、食事を探しに行ったり、安全な場所へ子猫を移動させている途中だったりして、一時的に子猫のそばを離れていることがあります。
人が近くにいると、母猫は警戒して戻ってこられないこともあります。
そのため、子猫が危険な場所にいない場合は、少し離れた場所から静かに様子を見て、母猫が戻ってくるかを確認してください。
子猫が清潔で、丸みがあり、よく眠っていて、周囲に危険がない場合は、母猫が世話をしている可能性があります。
その場合、すぐに連れて帰るのではなく、まずは母猫が戻ってくるかを確認することが大切です。
すぐ保護が必要なケース
一方で、すぐに保護が必要なケースもあります。
次のような場合は、母猫を待つよりも、子猫の命を守るために早めの保護が必要になることがあります。
- 車道や駐車場など、交通事故の危険がある場所にいる
- カラスや犬、外敵に狙われそうな場所にいる
- 雨に濡れている、体が冷えている
- ぐったりしている、鳴く力が弱い
- 目や鼻がひどく汚れている
- 体にウジ、ノミ、傷、出血がある
- 長時間鳴き続けている
- 明らかに母猫が戻ってこない状況である
特に小さな子猫は、体温が下がると急激に弱ってしまいます。
迷った場合は、まず安全な場所に移動させ、できるだけ早く動物病院や保護経験のある方に相談してください。
保護する時は、まず保温が最優先です
子猫を保護したら、まず大切なのは保温です。
小さな子猫は自分で体温を保つ力が弱く、冷えるとミルクを飲む力も落ち、命に関わることがあります。
段ボールやキャリーにタオルを敷き、ペットボトルにぬるめのお湯を入れてタオルで包んだもの、または使い捨てカイロをタオルで包んだものを入れて、子猫が直接触れて低温やけどしないように注意してください。
暑すぎる場所と涼しい場所を子猫が選べるように、保温する部分と逃げ場を作っておくことも大切です。
冷えている子猫に、いきなりミルクを飲ませるのは危険です。まずは体を温め、状態を落ち着かせてください。
牛乳は与えないでください
子猫を拾った時に、家にある牛乳を与えようとする方がいますが、牛乳はおすすめできません。
子猫には、必ず子猫用ミルクを使います。
人間用の牛乳は下痢の原因になることがあり、小さな子猫では脱水につながることもあります。
また、子猫の月齢や状態によって、哺乳瓶、シリンジ、離乳食など、必要な対応が変わります。
無理に飲ませると誤嚥する危険もあるため、うまく飲めない場合や弱っている場合は、早めに動物病院へ相談してください。
小さな子猫は排泄の手助けが必要です
生まれて間もない子猫は、自分でおしっこやうんちができないことがあります。
本来は母猫がなめて刺激することで排泄を助けています。
人が育てる場合は、授乳の前後に、ぬるま湯で湿らせたティッシュやコットンで、お尻まわりをやさしく刺激して排泄を促す必要があります。
強くこすらず、やさしく短時間で行ってください。
排泄が出ない、下痢をしている、お腹が張っている、元気がない場合は、早めに動物病院で相談しましょう。
できるだけ早く動物病院へ
子猫を保護したら、できるだけ早めに動物病院で健康状態を確認してもらうことをおすすめします。
外にいた子猫は、ノミ・ダニ、回虫などの寄生虫、猫風邪、脱水、低体温、栄養不足などがある場合があります。
見た目には元気そうでも、急に状態が悪くなることもあります。
動物病院では、おおよその月齢、体重、体温、脱水の有無、目や鼻の状態、便の状態などを確認してもらえます。
ミルクの量や回数、保温方法、今後の育て方についても、子猫の状態に合わせて相談すると安心です。
保護する前に考えておきたいこと
子猫を保護することは、とても大切な行動です。
ただし、保護した後には継続した世話が必要になります。
特に授乳が必要な子猫は、数時間おきのミルク、保温、排泄補助、体重管理、通院が必要になることがあります。
また、成長した後は、ワクチン、ウイルス検査、便検査、駆虫、避妊去勢手術、里親探しなども考えなければなりません。
「かわいそうだから連れて帰る」だけでなく、その後に必要な世話と費用、時間をどうするかも考えておくことが大切です。
自分だけで難しい場合は、早めに動物病院、地域の保護団体、行政窓口などに相談してください。
子猫を見つけた時の流れ
- 危険な場所にいないか確認する
車道、駐車場、雨、外敵などの危険がある場合は安全確保を優先します。 - 母猫が戻ってくるか確認する
安全な場所なら、少し離れて静かに様子を見ます。 - 弱っている場合は保護する
冷えている、ぐったりしている、ケガがある場合は早急な対応が必要です。 - まず保温する
冷えた状態でミルクを与えず、先に体を温めます。 - 子猫用ミルクを用意する
牛乳ではなく、子猫用ミルクを使います。 - できるだけ早く動物病院へ相談する
月齢、体重、健康状態、育て方を確認してもらいましょう。
母猫ごと保護を考えることも大切です
子猫だけを保護するのではなく、母猫がいる場合は母猫ごとの保護や、母猫の避妊手術も考える必要があります。
母猫が授乳している場合、子猫だけを連れていくと、母猫は残された子猫を探し続けたり、再び妊娠してしまったりすることがあります。
また、子猫がある程度成長した後には、母猫のTNRや保護、子猫の里親探しなどを考えることが大切です。
子猫を見つけた時は、その子だけでなく、母猫や兄妹猫がいないかも確認してください。
地域の猫問題を根本的に減らすためには、目の前の子猫を助けることと同時に、母猫の不妊手術についても考えていく必要があります。
すぐに引き取ってもらえるとは限りません
子猫を見つけた時、保護団体やシェルターに相談される方も多くおられます。
しかし、保護猫シェルターにも、保護できる頭数、隔離場所、人手、医療費などの限界があります。
特に授乳が必要な子猫は、数時間おきの世話が必要になるため、受け入れには大きな負担がかかります。
そのため、相談したその日に必ず引き取ってもらえるとは限りません。
見つけた方にも、一時的な保護、通院、ミルク代や医療費の負担、里親探しなどをお願いする場合があります。
子猫を助けるためには、保護団体だけに任せるのではなく、見つけた方や地域の方の協力も大切です。
詳しくは、保護依頼がすぐ受けられない理由もあわせてご覧ください。
まとめ
子猫を拾った時は、まず母猫が近くにいないか、危険な場所ではないか、子猫が弱っていないかを確認することが大切です。
安全な場所で母猫が戻ってくる可能性がある場合は、すぐに連れて帰らず、少し離れて様子を見ることも必要です。
一方で、冷えている、ケガをしている、ぐったりしている、危険な場所にいる場合は、早めの保護と動物病院への相談が必要です。
子猫を助けるためには、保温、子猫用ミルク、排泄補助、通院、母猫の確認など、いくつもの対応が必要になります。


