猫アレルギーの知識と調べ方|症状・検査・迎える前の確認と対応方法

猫アレルギーの知識と調べ方|症状・検査・迎える前の確認と対応方法
猫を迎えたいと思っている方の中には、「自分や家族が猫アレルギーかもしれない」と不安に感じている方もおられると思います。
また、猫と暮らし始めてから、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、咳、皮膚のかゆみなどが出て、「もしかして猫アレルギーなのでは」と気づく場合もあります。
猫アレルギーは、猫が嫌いだから起こるものではありません。
体の免疫が、猫に由来するアレルゲンに反応してしまうことで起こります。
特に、これまで猫と接したことがほとんどない方、猫を飼った経験がない方、猫アレルギーの診断を受けたことがない方は、猫を迎える前に医療機関で確認することをおすすめします。
見学時や短時間の接触では症状が出なくても、猫と毎日暮らし始めてから数週間、数か月、場合によっては半年ほど経ってから症状がはっきりしてくることもあります。
また、小さなお子さんの場合も、「生まれた瞬間から重度の猫アレルギーが確定している」というより、生まれつきアレルギーを起こしやすい体質があり、生後早い時期から猫のいる環境で過ごすことで症状が見えてくることがあります。
迎えた後に強いアレルギーが出てしまうと、人も猫もつらい状況になります。
このページでは、猫アレルギーの基本知識、症状、調べ方、検査方法、猫と暮らす場合の対応方法、そして猫を迎える前に確認しておきたいことについてまとめます。

猫アレルギーとは
猫アレルギーとは、猫に由来するアレルゲンに対して、体の免疫が過剰に反応してしまう状態です。
一般的には「猫の毛でアレルギーが出る」と思われがちですが、実際には毛そのものだけが原因ではありません。
猫の唾液、皮膚、皮脂腺、フケ、尿などに含まれるアレルゲンが、毛づくろいや抜け毛、フケと一緒に室内に広がることで、症状が出ることがあります。
代表的な猫アレルゲンとして、Fel d 1(フェル ディー ワン)というたんぱく質が知られています。
Fel d 1は猫の唾液や皮脂腺などに関係し、猫が毛づくろいをすることで被毛にも広がります。
そのため、猫を直接触らなくても、室内に残ったアレルゲンによって症状が出ることがあります。
猫アレルギーは珍しいものではありません
猫アレルギーは、決して珍しいものではありません。
日本人全体で猫アレルギーの人が何%いるかについては、全国民を対象にした明確な数字を一概に示すことは難しいのが実情です。
ただし、日本国内の調査では、猫を飼っている20歳以上の成人のうち、約8人に1人、11.8%が「猫アレルギー症状がある」と回答した報告があります。
この数字は、医療機関で診断を受けた人だけではなく、猫アレルギー症状を自覚している人も含む自己申告の調査です。
そのため、「日本人の約何%が確実に猫アレルギー」と断定するものではありませんが、猫アレルギーが身近な問題であることは分かります。
猫を迎える時には、「うちは大丈夫だろう」と思い込まず、家族全員の体質や症状の有無を確認しておくことが大切です。
猫アレルギーの主な症状
猫アレルギーの症状は、人によって出方が違います。
猫に触れた直後に症状が出る人もいれば、猫がいる部屋にしばらくいた後に症状が出る人もいます。
主な症状には、次のようなものがあります。
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
- 目の充血
- 涙が出る
- のどのかゆみ
- 咳
- 息苦しさ
- ゼーゼー、ヒューヒューする呼吸
- 皮膚のかゆみ
- じんましんのような症状
- 湿疹の悪化
もともと喘息がある方では、猫アレルギーが喘息症状を悪化させることがあります。
咳が続く、息苦しい、夜間に咳き込む、ゼーゼーするなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
生まれた時から重度の猫アレルギーということはある?
「生まれた時から重度の猫アレルギーということはありますか」と聞かれることがあります。
結論から言うと、生まれた瞬間から、すでに重度の猫アレルギーとして症状がはっきり出ているケースは、一般的には多くありません。
猫アレルギーは、猫のフケ、唾液、尿、皮脂などに含まれるアレルゲンに体が反応して起こります。
そのため、多くの場合は、猫のいる環境で過ごしたり、猫に接触したりする中で、体が猫アレルゲンに反応しやすくなり、症状が見えてくると考えられます。
ただし、生まれつきアレルギーを起こしやすい体質を持っているお子さんはいます。
親や家族に喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、動物アレルギーなどがある場合、お子さんもアレルギーを起こしやすい体質を持っていることがあります。
これは、「猫アレルギーそのものを持って生まれる」というより、アレルギーを起こしやすい素因を持って生まれるという理解が近いです。
小さなお子さんの場合、猫のいる場所で咳、ゼーゼーする呼吸、顔や目の腫れ、全身のじんましん、湿疹の急な悪化などが見られる場合は、自己判断せず小児科やアレルギー科で相談してください。
子どもの猫アレルギーはいつ頃から分かる?
小さなお子さんの場合、「早い時期」とは、おおよそ生後数か月から2歳くらいまでを指すことが多いです。
ただし、生後すぐから数か月の時期は、猫アレルギーと断定しにくいこともあります。
赤ちゃんの鼻水、咳、湿疹などは、風邪、乾燥、ハウスダスト、ミルク、皮膚の弱さなど、猫以外の原因でも起こることがあるからです。
生後6か月から1歳前後で、猫のいる環境に行くたびに鼻水、咳、目のかゆみ、湿疹の悪化などが繰り返される場合は、猫アレルギーの可能性を考えることがあります。
1歳から2歳頃になると、猫に対する反応が分かりやすくなることもあります。
ただし、小さなお子さんの場合は、検査結果だけで判断するのではなく、猫と接した時の症状、猫のいる場所から離れた時の変化、普段の皮膚や呼吸の状態などを合わせて医師に相談することが大切です。
特に、猫と接したあとにゼーゼーする、息苦しそうにする、顔や目が腫れる、全身にじんましんが出る、湿疹が急に悪化する場合は、年齢に関係なく医療機関で確認してください。
大人でも、猫を飼い始めてから後で症状が出ることがあります
大人の場合でも、猫を迎えたその日から必ず症状が出るとは限りません。
もともとアレルギー体質がある方、軽い猫アレルギーがあっても自覚していなかった方、これまで猫と長時間接する機会がなかった方では、猫と毎日暮らす中で症状がはっきりしてくることがあります。
数日で症状が出る方もいますが、数週間後、数か月後、場合によっては半年ほど経ってから、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、咳、皮膚症状などが目立ってくることもあります。
最初は「少し鼻がむずむずする」「目がかゆい」程度でも、猫と暮らし続けるうちに症状が強くなることもあります。
そのため、譲渡会やシェルター見学で短時間猫に触れて症状が出なかったとしても、長期間一緒に暮らして絶対に大丈夫とは言い切れません。
猫を迎える前には、見学時の様子だけでなく、家族全員のアレルギー歴、喘息の有無、過去に動物と接した時の症状なども確認しておくことが大切です。
猫アレルギーは猫の毛だけが原因ではありません
猫アレルギーというと、「猫の毛が原因」と思われることが多いです。
しかし、実際には猫の毛そのものだけではなく、猫の唾液、皮脂、フケなどに含まれるアレルゲンが関係しています。
猫は自分で毛づくろいをします。
その時に唾液に含まれるアレルゲンが被毛につき、乾いた後にフケや細かい粒子として室内に広がります。
そのため、抜け毛が少ない猫であっても、アレルギー症状が出ることがあります。
ただし、実際の生活では、毛量や抜け毛の量が多いほど、アレルゲンが室内に広がりやすくなり、症状が出やすく感じることがあります。
特に長毛の猫や、成長して毛量が増えた猫では、家の中に舞う毛やフケ、布製品に付着するアレルゲンの量が増え、症状が目立ってくることがあります。
つまり、猫アレルギーは「毛だけ」が原因ではありませんが、日常生活では毛量や抜け毛の量に比例するように症状が強く感じられる場合があると考えておく必要があります。
アレルゲンは衣類や布製品、カーテン、ソファ、寝具、カーペットなどにも付着しやすく、猫がいない場所に運ばれることもあります。
「猫を触っていないのに症状が出る」という場合も、室内や衣類に残ったアレルゲンが関係していることがあります。
子猫の時は大丈夫でも、大人になると症状が出ることがあります
猫アレルギーで特に注意していただきたいのが、子猫の時は症状がなくても、成長してから症状が出ることがあるという点です。
保護猫の現場では、「長毛の子猫を迎えた時はまったく猫アレルギーを感じなかったが、猫が大きくなるにつれて症状が出始め、完全な大人猫になった頃に症状がひどくなった」という相談を受けることがあります。
そして最終的に、「アレルギーがつらいので引き取ってほしい」と相談されることもあります。
しかし、猫にとって一度迎えられた家から離れることは、とても大きな負担です。
特に子猫の時から育った家を離れることは、猫にとっても大きなストレスになります。
このような状況は、人にとっても猫にとっても不幸です。
だからこそ、猫を迎える前に、家族全員のアレルギーの有無や体質を確認しておくことがとても大切です。
特に長毛猫を希望される場合や、これまで猫と暮らしたことがない方は、子猫の時点だけで判断せず、将来的に毛量が増えた時のことも考えておく必要があります。
猫アレルギーの調べ方
猫アレルギーかどうかを知りたい場合は、自己判断だけでなく、医療機関で相談することが大切です。
特に、猫を迎える前に家族にアレルギーがないか心配な場合や、猫と暮らし始めてから症状が出た場合は、アレルギー科、耳鼻咽喉科、呼吸器内科、小児科、皮膚科などで相談できます。
調べ方には、主に次のようなものがあります。
- 問診:いつ、どこで、どんな症状が出るかを確認します。
- 血液検査:猫に対する特異的IgE抗体などを調べます。
- 皮膚テスト:皮膚に少量のアレルゲンを反応させて確認する検査です。
- 症状の経過確認:猫がいる環境と症状の関係を確認します。
検査結果が陽性でも、必ず強い症状が出るとは限りません。
反対に、症状があるのに検査結果だけでははっきりしないこともあります。
大切なのは、検査結果だけで判断するのではなく、実際の症状、猫との接触状況、生活環境をあわせて医師に相談することです。
猫を迎える前に必ず確認してほしいこと
猫を迎える前に、猫アレルギーの可能性を確認しておくことはとても重要です。
特に、これまで猫と接したことがほとんどない方、猫を初めて飼う方、猫アレルギーの診断を受けたことがない方は、猫を飼う前に医療機関で猫アレルギーの検査や相談を受けてください。
「今まで症状が出たことがないから大丈夫」と思っていても、単に猫と長時間接する機会がなかっただけという場合もあります。
譲渡会やシェルターで短時間触れただけでは症状が出ず、実際に同じ家で毎日暮らし始めてから症状が出ることもあります。
大人でも、猫を迎えた直後は症状が出ず、数週間から数か月、場合によっては半年ほど経ってから猫アレルギーの症状がはっきり出てくることがあります。
また、子猫の時は毛量が少なく症状が出なくても、成長して毛量や抜け毛が増えるにつれて、アレルギー症状が目立ってくることもあります。
猫を迎えた後に「アレルギーが出たので飼えない」となると、猫も人間も不幸になります。
猫を迎えるということは、その子の一生に責任を持つということです。
迎える前に、家族全員の体調、アレルギーの有無、喘息やアレルギー体質の有無を確認し、無理なく終生飼育できるかを慎重に考えてください。
猫を迎える前の心構えについては、猫を迎える前の心構えもあわせてご覧ください。
猫を迎える前にアレルギーを確認する方法
猫を迎える前に不安がある場合は、できるだけ事前に確認しておくことをおすすめします。
特に、小さなお子さん、喘息がある方、アレルギー体質の方がいるご家庭では、慎重に考える必要があります。
猫アレルギーの確認方法としては、次のようなものがあります。
- 医療機関で猫アレルギーの検査を受ける
- 猫がいる環境で短時間過ごし、症状が出ないか確認する
- 譲渡会やシェルター見学後の体調変化を確認する
- 帰宅後や翌日に鼻・目・咳・皮膚症状が出ていないか確認する
- 数日後、数週間後にも症状が続いていないか確認する
- 家族全員に症状が出ないか確認する
- 喘息や強いアレルギー歴がある場合は、事前に医師へ相談する
ただし、猫がいる場所に短時間いただけでは症状が出ず、長時間一緒に暮らしてから症状が出る場合もあります。
「少し触って大丈夫だったから絶対に大丈夫」とは言い切れません。
猫を迎える前には、アレルギーの可能性も含めて、家族全員でよく話し合っておくことが大切です。
猫アレルギーがあっても猫と暮らせる?
猫アレルギーがある場合でも、症状の程度や生活環境、医師の判断によっては、対策をしながら猫と暮らしている方もいます。
ただし、重い喘息症状がある方、息苦しさが出る方、強いアレルギー反応が出る方では、無理に猫を迎えることはおすすめできません。
猫を迎えた後に重い症状が出ると、人にとっても猫にとってもつらい状況になります。
特に保護猫の場合、一度迎えた後に「アレルギーだから飼えない」となることは、猫にとっても大きな負担になります。
そのため、猫アレルギーが疑われる場合は、迎える前に検査や医師への相談を行い、家族全員で慎重に判断することが大切です。
猫アレルギーの対応方法
猫アレルギー対策では、猫そのものを責めるのではなく、アレルゲンとの接触を減らす工夫が大切です。
症状がある場合は、医師に相談した上で、生活環境の改善と治療を組み合わせて考えます。
- 寝室に猫を入れない
- 布団や枕に猫を乗せない
- こまめに掃除機をかける
- カーテン、布製ソファ、ラグなどを清潔に保つ
- 空気清浄機を活用する
- 猫を触った後は手を洗う
- 顔や目を触る前に手を洗う
- 猫用品や寝具を定期的に洗う
- 換気をする
- 症状がある場合は医師に相談する
特に寝室対策は重要です。
寝ている時間は長いため、寝室にアレルゲンが多いと、鼻づまり、咳、睡眠の質の低下につながることがあります。
猫と一緒に寝たいと思う方も多いですが、アレルギー症状がある場合は、寝室だけでも猫を入れない場所にすることを考えてください。
掃除と空気環境の工夫
猫アレルゲンは、床だけでなく、布製品、家具、カーテン、寝具、衣類などにも付着します。
そのため、掃除機をかけるだけでなく、布製品の管理も大切です。
可能であれば、洗えるカバーを使い、寝具や猫のベッド、毛布などを定期的に洗うとよいでしょう。
空気清浄機を使う場合は、部屋の広さに合ったものを選び、フィルターの手入れも忘れないようにしてください。
掃除の時は、アレルゲンが舞い上がることもあるため、症状が強い方はマスクを使う、別の家族が掃除を担当するなどの工夫も考えられます。
完全にアレルゲンをゼロにすることは難しいですが、接触量を減らすことで症状が軽くなる場合があります。
薬や治療について
猫アレルギーの症状がある場合、医療機関では症状に応じて薬が使われることがあります。
鼻炎症状には抗ヒスタミン薬や点鼻薬、目の症状には点眼薬、喘息症状がある場合には吸入薬などが検討されることがあります。
また、医師の判断により、アレルゲン免疫療法が選択肢になる場合もあります。
ただし、薬で一時的に症状を抑えられても、アレルゲンへの接触が多い状態が続けば症状が悪化することもあります。
自己判断で市販薬だけに頼り続けるのではなく、症状が続く場合や呼吸器症状がある場合は、医師に相談してください。
特に喘息、息苦しさ、夜間の咳、ゼーゼーする呼吸がある場合は、早めの受診が大切です。
猫を洗えばアレルギーはなくなる?
猫をシャンプーすればアレルギーが完全になくなる、と考える方もいます。
しかし、猫アレルゲンは毛だけでなく、唾液、皮脂、皮膚などにも関係しています。
そのため、猫を洗えばアレルギーが完全に消えるわけではありません。
また、猫は犬と違い、健康な短毛の猫であれば基本的に定期的なシャンプーは必要ありません。
アレルギー対策として無理に頻繁なシャンプーを行うと、猫に強いストレスを与えたり、皮膚トラブルにつながったりすることがあります。
猫のシャンプーについては、猫にシャンプーは必要?もあわせてご覧ください。
アレルギーが出にくい猫種はいる?
「アレルギーが出ない猫種はいますか?」と聞かれることがあります。
結論として、すべての人にアレルギーが出ない猫種を断言することはできません。
抜け毛が少ない猫、毛が短い猫、特定の品種で症状が軽く感じる人がいる場合はありますが、猫アレルゲンは毛だけではなく、唾液や皮脂などにも関係しています。
また、長毛猫の場合は毛量が多く、抜け毛やフケが室内に広がりやすいため、生活の中で症状が強く感じられることがあります。
そのため、「この猫種なら絶対に大丈夫」「子猫の時に症状が出なければ大丈夫」と考えるのは危険です。
猫アレルギーが心配な場合は、品種だけで判断せず、事前に検査や医師への相談を行い、実際に猫がいる環境で症状が出ないか慎重に確認することが大切です。
保護猫を迎える前に家族全員で確認を
保護猫を迎える前には、家族全員の体調やアレルギーの有無を確認しておくことが大切です。
猫は一度迎えたら、簡単に手放してよい存在ではありません。
迎えた後に家族の強いアレルギーが判明し、飼育継続が難しくなると、猫にも人にも大きな負担がかかります。
保護猫の現場では、子猫の時は大丈夫だったのに、成長後にアレルギー症状が強くなり、引き取り相談につながるケースがあります。
また、大人であっても、猫を飼い始めてすぐには症状が出ず、数週間から数か月後に症状がはっきりしてくることがあります。
しかし、その段階で猫はすでに家族の一員としてその家で暮らしています。
その子を手放すことは、猫にも人にも大きなつらさを残します。
特に、これまで猫と暮らした経験がない方、喘息やアレルギー体質の家族がいる方、小さなお子さんがいるご家庭では、事前確認をおすすめします。
見学時に少し触って大丈夫でも、毎日一緒に暮らすと症状が出ることもあります。
猫を迎える前には、アレルギーのことも含めて、無理なく終生飼育できるかを考えてください。
保護猫を迎える時の考え方については、保護猫を迎えるメリットと注意点も参考になさってください。
症状が強い場合は無理をしないでください
猫アレルギーがあっても、対策をしながら猫と暮らしている方はいます。
しかし、すべての人が無理なく暮らせるわけではありません。
息苦しさ、喘息発作、強い咳、目の強い腫れ、全身のじんましんなどが出る場合は、生活の質にも関わります。
猫を迎えたい気持ちがあっても、健康を大きく損なう状態で無理をすることはおすすめできません。
人が体調を崩し続けると、猫の世話にも影響が出てしまいます。
強い症状がある場合は、必ず医師に相談し、猫を迎えるかどうかを慎重に判断してください。
まとめ
猫アレルギーは、猫の毛そのものだけでなく、唾液、皮脂、皮膚、フケなどに含まれるアレルゲンが関係しています。
猫アレルギーは珍しいものではなく、日本国内の調査では、猫を飼っている成人の約8人に1人が猫アレルギー症状を自覚しているという報告もあります。
ただし、この数字は医療機関の診断の有無を問わない自己申告の調査であり、日本人全体の猫アレルギー率を断定するものではありません。
子どもの場合、「生まれた瞬間から重度の猫アレルギー」と決めつけるより、生まれつきアレルギーを起こしやすい体質があり、生後数か月から2歳頃までに猫への反応が見えてくることがあると考える方が自然です。
大人の場合でも、猫を迎えた直後は症状が出ず、数週間から数か月、場合によっては半年ほど経ってから症状がはっきり出てくることがあります。
実際の生活では毛量や抜け毛が多いほど、アレルゲンが室内に広がりやすくなり、症状が強く感じられることがあります。
子猫の時は症状がなくても、成長して毛量が増え、大人猫になってからアレルギー症状が出ることもあります。
猫と接したことがほとんどない方、猫を初めて飼う方、猫アレルギーの診断を受けたことがない方は、猫を迎える前に医療機関で確認することをおすすめします。
主な症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、咳、息苦しさ、皮膚症状などがあります。
猫アレルギーかどうかを知りたい場合は、医療機関で問診、血液検査、皮膚テストなどを相談するとよいでしょう。
猫を迎える前には、家族全員の体調やアレルギーの有無を確認し、無理なく終生飼育できるかを慎重に考えましょう。
迎えた後に「アレルギーで飼えない」となることは、猫も人も不幸にしてしまいます。


