廃業した猫カフェに思うこと

シェルターを作ると決めた時、何人かの方に「どうせなら、なぜ猫カフェにしないの?」と聞かれました。
保護と譲渡の回転を効率よく考えたら、猫カフェはある意味で理想的な形体かも知れません。
しかし、私個人の考えは猫カフェをあまり良しとしていません。

「不特性多数の人と喜んで接することが出来るのは猫の中でもサラブレッドであり、ほとんどの猫は不特性多数に接することを好まずストレスとなることをわかっているのか?」
「譲渡が進んで猫カフェの展示猫がいなくなったらどうするの?」
「経営が行き詰まって閉店することになったら、残った猫はどうするの?」
「まだ数年だけの猫カフェブームに、20年生きる猫の命を乗っけるの?」

私が最近よく思い出すのは、私がたまに通る道にあった廃業したこの画像の猫カフェです。
ある日、予告なく閉店し、店から猫がいなくなり、猫がどうなったか事後報告一切無しです。

たとえば私は長年犬の生体業界を見てきて、本当に犬が好きな人間が経営で成功しているのをほとんど見たことがないということがあります。
本当に犬への愛情を持って繁殖していたら、利益は出ません。
利益を出すのは、いつも犬を仕事の道具として考えている人たちです。

猫も同じ道をたどってほしくないですね・・・。

これは猫カフェを完全否定しているわけでもなく、私個人の意見です。
「猫から幸せをもらって、まだこれ以上猫から何かをもらおうというのか?」
というのが、私の考えです。

「QOL南大阪保護猫シェルター」
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